M&Aとは、Mergers(合併) & Acquisitions(買収)の略で、他社を自社に取り込んだり、買収することで傘下においたりすることをいいます。異なる企業が一つの事業体になる、または一つのグループに属すことになりますので、オペレーションにおいて検討すべきことが多かったり、会計・税務上も専門性の高い知識・経験が必要になります。
M&Aは、「時間を買う行為」と表現する事が出来ると思います。
- 自社で持っていない技術や製品を自社で開発するには時間がかかるので、既に持っている企業を買収することで自社のものとする
- 自力で売上高や利益を拡大させるには様々な取り組みが必要であることから、同様のビジネスをしている他社を買収することで、取引規模を拡大する
- 他業種に進出したいが、一から他業種で事業展開するにはノウハウの習得や取引先の開拓などが必要になるため、既にその業界で展開している企業を買収することで進出のスピードを早める
- 海外進出するには様々な手続きや販売網の構築が必要なため、現地企業を買収することでそれらにかかる時間を節約して売上拡大に注力する
などの動機が考えられますが、これらは人的リソースや時間を使って地道に進めていく代わりに、資金投入で一気に解決してしまうという側面があると思います。